湿疹7:難治性湿疹が当帰芍薬散により治った症例

患者は53歳、女性。約4年前から湿疹が出始め、皮膚科でステロイド剤の塗り薬を処方されてきたが改善しなかった。約1年7ヶ月前に近畿大学東洋医学研究所の附属診療所に来院し、加味逍遙散など10種類の漢方薬をそれぞれ長短様々な期間合計約1年7ヶ月にわたって処方されてきたが治らなかった。診察日の都合で担当医が変わり、証により当帰芍薬散加黄耆大黄黄連を処方した。
効果はすぐには現れず部分的には悪化した部位もあったが、同一処方を持重し、8ヶ月後にはほぼ完治した。最終診察日から2年2ヶ月たった後、電話にて確認したところ、その後湿疹の再発はなかった。
右下腿部 右下腿部外側 左下腿部 左下腿部後ろ
右寛骨部      

初診時
約2ヶ月後
右下腿部 右下腿部外側 左肘関節部 左寛骨部
右寛骨部      

約2ヶ月2週間後
約8ヶ月後

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